留学の方法は、大きく分けて6つあります。
それぞれの特徴とメリット・デメリットについて説明したいと思います。

 交換留学

多くの大学生が利用する制度です。
交換留学とは、日本の大学に籍を置きながら、大学協定校に一定期間(通常は一年間)留学する制度です。

大学側の基本的姿勢としては、語学を学びに行くだけではなく、海外で研究し、それを日本に持ち帰って大学に貢献することが求められます。

したがって、一般的に、交換留学生になるためには、高度な語学力と好成績が求められ、学内選考も厳しいです。 大学代表の学生として、海外に派遣するわけですから、当然といえば当然です。 
留学試験までに努力を重ねる必要があります。特に、スペイン語の科目はクラスでもトップクラスの成績を収めていないと、面接の時に突っ込まれるでしょう。

【メリット】
・協定校での履修単位が日本の大学での単位として認定される。
・現地の大学での学費が免除されるケースが多い。
・日本の大学の学費も減免されるケースもある。

【デメリット】
・基本的に、留学中の一時帰国は認められないため、大学3年秋学期から1年間留学してしまうと、日本での就職活動に支障をきたす。


 認定留学

協定校ではなく、自分で留学先を探し、大学の学長等に認定を受け、大学に籍を置きながら留学させてもらう制度。留学先での単位も認められます。

自分で留学先を探さなければいけない点と、正規留学はないのでイレギュラーな交渉をしなければいけない点でハードルは高めです。

【メリット】
・大学が協定を結んでいない大学に留学することができる。

【デメリット】
・派遣経験のない大学だと、日本の大学側のサポートが薄くなる。
・基本的に、現地での学費は自己負担。
・日本の大学の学費も払い続けなければならない。


 語学留学(短期)

大学の休暇期間中を利用して留学する制度。
大学生の夏休みや春休みは長いので、その期間を利用して留学します。

現地の大学も休暇中であることが多いので、現地の大学の専門科目を学ぶのではなく、付属の語学学校で語学を習得します。大学の寮を利用できる場合もあります。

【メリット】
・お手軽に留学できる。
・各社が色んなプランを用意しており、サポートも充実している。

【デメリット】
・現地の学生と話す機会がほとんどない(会話は他国の留学生同士が多くなる)。
・短期間では、語学力の成長に限界がある。


 休学留学

大学を休学して留学する制度。
大学を一定期間(通常1年間)休学して、海外の大学で勉強します。通常は単位取得が目的ではなく、語学の習得がメインになります。聴講生として専門科目の授業に参加する人もいます。

【メリット】
・ 自由である。

【デメリット】
・休学することで、将来プラスに働く人もいれば、マイナスに働く人もいるので、何とも言えませんが、他の留学方法と比較して、リスクが大きいことは確かです。


 正規留学

スペイン語圏の大学に正規に入学します。
上記カテゴリーでは、「日本の大学に進学」することを前提に書きましたが、これは日本の大学・大学院に進まず、海外の大学に直接入学することを指します。

他の留学方法と比較して、間違いなく、留学して得られるものは一番大きいです。 
全てを自分で手続きしなければならないので、社会勉強にもなりますし、精神的に強くなります。

【メリット】
・留学で得られるメリットを一番享受できる。将来の可能性も広げられる。
・費用は自己負担だが、海外大学の学費は日本より安い。
 
【デメリット】
・日本で全うな人生を歩みたい人には不向き。


 コメント
筆者自身は、「正規留学」「交換留学」「語学留学」の3つを経験しました。

人によって生き方はさまざまですので、明確なアドバイスはできませんが、将来スペイン語圏でビジネスをしたいと考えている人は、「正規留学」をおすすめします。やはり、1年間程度の留学経験では、どんなに頭がよくても語学力の習得に限界があります。 

就職活動で語学力や留学経験をアピールするためには、「交換留学」以上の経験が必要です。 最近は語学短期留学をする人が多いため、1年以上の留学経験がないと、採用側は「お!」とは思いません。

もちろん、語学留学も良い経験です。留学経験者とそうでない人では、語学力やその他メンタル面で、月とすっぽんの違いがあります。短期の留学であっても、海外旅行だけでは得られない経験をすることができます。 

まずは、留学の目的を明確にした上で、自分がどの方法でを留学した方がいいのか検討してみてください。


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