私は仕事でスペイン語を使うことが多いのですが、スペイン語を勉強し始めてから10年以上経った今も学ぶことがたくさんあります。語学の勉強というのはゴールがないように思えます。

大学時代の頃は「何時間勉強すればスペイン語ができるようになるか」とか「何単語覚えた方がいいか」とか気になったりしたことがありますが、今思えば愚問で、「語学に終わりはない」のです。日々新しい単語や表現に出会い、 自分の能力を高めていく感じですね。

特に、文章表現はたくさんの発見があります。スペイン語で文書を作成した後、ネイティブのチェックを入れてもらうのですが、「あぁ、ネイティブはこんな表現を使うのかぁ」と感心します。それは、単に新しい表現に出会ったからというだけではなく、ものの伝え方自体、日本人のやり方と異なるからです。語彙以上の違い、文化の違いと言いますか、それに驚かされます。

このように、スペイン語を上達させるには、ネイティブのチェックが必要だということが分かります。今はスペイン語の教科書が日本にも増えてきていますから、ある程度は勉強できますが、やはりネイティブには敵いません。スペイン語のネイティブの方から表現を学ぶのが一番だと思います。

ただし、注意点があります。ネイティブといっても、ネイティブなら誰でもよいということではありません。教養があり、正しくスペイン語を使うことのできる人に習いましょう。ベストはスペイン文法の専門家(大学付属の語学学校の先生は大抵そうです)ですが、少なくとも正しくスペイン語が書ける人に習いましょう。そして、あなたが目指す分野の専門家にも習った方がいいでしょう。

逆の場合を考えてみてください。つまり、スペイン人が日本語を学ぶ場合です。スペイン人は誰に習えば一番日本語がうまくなるでしょう。小学生に習っても仕方ありませんよね。漢字もろくに書くことができない人に教わっても進歩がありません。まずは日本語の専門家の先生に学ぶのがベストですよね。そして、次に専門分野の方。もし、あなたが法律の専門家だったとして、スペイン人から経済論文の日本語の添削を依頼されたらどうしますか。日本語の文法が合っているかは分かるかもしれませんが、果たして経済用語を正しくチェックできるでしょうか。

スペイン語の勉強も同じで、ネイティブなら誰でも良いということではないのです。なるべく専門の方にスペイン語を習いましょう。専門性を高めていけば、仕事を依頼される可能性も増えてきます。翻訳の仕事を考えている場合、専門性を高めれば有利になります。

一番手っ取り早いのが留学ですが、探せば国内でも色々な勉強方法があると思います。スペイン語を勉強して夢をつかみましょう!「スペイン語のおすすめ教科書」の記事でも書きましたが、改めておすすめのテキストを紹介します。

【入門者向け】

ゼロから始める 書き込み式スペイン語BOOK

【初級者向け】

スペイン語会話 クイックレファレンス

【中級者向け】

中級スペイン文法

【上級者向け】

Preparacion Dele: Libro + CD - C2 (2012 Edition)



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